石榴舎ブログ 『俳句は自伝』 |                      by Toyokazu Suzuki

今月の一句 <四月>


願ぎごとのあれもこれもと日は永し  山口 青邨


季語は「日永」。
「願ぎごと」は、正しくは「祈ぎごと」で、願いごとの意。昭和63年(没年)、96歳の作。
「夏草」昭和63年12月号に「遺句」として発表。句集『日は永し』(平4)の掉尾を飾る。

雑誌「俳句」で風生(92)、秋櫻子(85)、青邨(85)三寿の鼎談をしたことがある。最も意気軒昂だった青邨は、頬を紅潮させて俳句の未来を語った。
ドイツ留学で身についた西欧感覚と、東北人の醇朴さとが、青邨の老年をゆたかに彩った。結句「日は永し」には、歓喜のことば「ハレルヤ」に通じる響きがある。

長年俳句の指導をした東京女子大学に<草の芽は早や八千種の情あり 青邨>の句碑が立つ。


一徹のひとの声音のうららけし  赤榴子


 sakura


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Category : 四月
Posted by sekiryusha on  | 1 comments  0 trackback

1 Comments

川岡すえよし says...""
青邨96歳の作とほ驚きですね。かくありたいものです。
コメントは始めてです。俳句初心者で先人のこともまだあまり知りませんので勉強になります。

一徹のひとの声音のうららけし 赤榴子

の御句、「一徹の」がいいですね。

金子兜太さんが今93歳ですかね。みんなの手本かもしれません。
2014.04.04 12:15 | URL | #- [edit]

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