石榴舎ブログ 『俳句は自伝』 |                      by Toyokazu Suzuki

今月の一句 <弥生>

わが墓を止り木とせよ春の鳥  中村 苑子


「春の鳥」は「春禽」とも言い、三春の季語。
この句は富士霊園の墓碑に刻まれ、高柳重信の「わが盡忠は俳句かな」の碑と並んで立つ。
 写実から出発して幻想的、抽象的作風への転換をはかったりしたが、この一句は平明にして朗誦性がある。『中村苑子句集』(昭54、立風書房)所収。
 文章家としての苑子は堅確聡明な文体で、滋味あふれるエッセイを遺した。『俳句礼賛』(平13、富士見書房)は、入院中のノートから原稿に起こした「入院日録—聖路加国際病院にて」を巻末に収める。みずから予言したとおり、平成13年1月5日、永眠。88歳。


百千鳥富士はつばさを張りにけり   赤榴子


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Category : 三月
Posted by sekiryusha on  | 1 comments  0 trackback

1 Comments

川岡末好 says..."福田甲子雄さんの忌日"
福田甲子雄さんの忌日は例えば「甲子雄の忌」などという季語がありますでしようか?「甲子雄の忌」を季語として俳句を作りたいのですが、お教えいただきたいと思いコメントを入れさせていただきました。よろしくお願い申しあげます。
2014.03.27 15:58 | URL | #hK3S0aU6 [edit]

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