石榴舎ブログ 『俳句は自伝』 |                      by Toyokazu Suzuki

今月の一句 <長月>



 誰彼もあらず一天自尊の秋  飯田 蛇笏


 句意は、だれかれとなくこの世に生きとし生けるものたちよ、充足の秋を品位たかく生きようではないか。
 昭和37年10月3日、77歳で永眠した蛇笏の遺句集『椿花集』掉尾の作。
 自他への自恃と自励とを促しつづけた作者の、粉飾を排して直叙した軽みの一句である。 


    蛇笏忌の山廬に注がる美酒とこそ    赤榴子


      10月




Category : 十月
Posted by sekiryusha on  | 2 comments  0 trackback
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